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飼い主に捨てられ
なんにもわからないままここへ連れて来られて
知らない人に抱っこされて
栞はどんな事を思っていたのだろう?
不安そうな顔をしているけれど
お耳がぺったんこになっていて
でもさ
淋しかったよね、栞。
そんな目で見ないでおくれ。
センターを訪れるメンバーの皆さんは一頭一頭と短い時間でしか触れ合えないと思いますが
栞の性格や特徴を本当にしっかりとらえて
レポートを書いてくださっています。
積極的に人のそばには寄ってこないけれど
人のそばで生活していたけれど
あまり関わりがなかったためどう接したらいいのかわからない様子。
穏やかで注意して見ていないと通り過ぎてしまうくらい静かな子。
私が引き出す前の週には
「またね」って声をかけると
「もう帰るの?」って名残惜しそうに見送ってくれたってコメントがのっています。
はなこさんがレポートの中で
「今まで他でもないこの子として誰かに思い切り愛された経験はあるのでしょうか」と
書いてくださっていますが
私も同感。
栞ってなぜかそういう風に思わせる
淋しげな雰囲気を持ち合わせた子だと思いました。
センターを出るその日、このお部屋で怖がらせないようにそぉっと
ハーネスを着けました。
脚を入れるタイプのを持ってきた事を後悔したっけな。
だけど栞はハーネスと首輪、そしてダブルリードを装着し終えると
意を決したように自ら歩き先に立ってこの部屋を後にしたのです。
これがその時の写真。
姫菜ママさんが映してくださいました。
そして車に乗せてセンターの門を出た時
まるでみんなに「さようなら、ありがとう。」と言っているように
昨日のことのように思い出されます。
今までどこでどんなふうに生きてきたのか。
なにがあっても吠えたりしない栞は
いつも我慢してひっそりと
外で飼われている時は
寒さをしのぐ栞の犬小屋は用意されていたのか?
夏、猛暑の時はどうしていたのか?
安心してグッスリ眠れる場所はあったのか?
ごはんをあげに来るだけで行ってしまう人の背中を
栞はいつもそうやって淋しい目をして
見つめていたのか?
以上写真はセンターレポートよりお借りしました。
我が家で10カ月間生活した栞。
いぬ親会では茂みに隠れようともがき
リードを噛みちぎり
そしていつの頃からか
栞といえば思い出すのは階段生活で
私の目の届くところに連れてきて
ベッドに寝ることができるようになった!と喜んでいても
少しなにか音がしたりすると
そんなふうに行きつ戻りつしながら
成長してきたと感じていますが
こうしてあげたらもっと人馴れがすすんだんじゃないか
もっとお散歩が楽しめるようになったのではないかと
私は栞に対し
なんだか後悔ばかりです。
ホントになにもしてあげられなかったな。
しおちゃん、ゴメンね。
今まで人の手のやさしさや温もりも知らず
でもね、栞
もうひとりぼっちで泣かなくていい。
だってね
栞にはこれからずっといっしょにいてくれる家族ができたんだよ。
栞、よかったね。
安心して眠り
静かな所でお散歩して
やさしいお父さんとお母さんと
ゆっくり歩いて行きなさい。
これからは「他でもないこの子」として
愛され可愛がってもらえますように。
どうか、どうか幸せに。
もう一度、大きな試練を越えさせなくちゃならないことを思うと、
ホントに泣けてきますね。
でも、もう一度だけ。もう一度だけだよ。
あとはずっとずっと幸せだから。
栞ちゃん、
オバちゃんは栞ちゃんのことが可愛くてたまりません。
どうか、どうか幸せに!

いつも応援してくださってありがとうございます。
栞が行って一週間、、、
なんだかもう一年くらい経ってしまったような気がするのはなんででしょうね。
心配でたまりませんが
栞は新しいおうちでがんばっているようです。
ホントにあともう一度。
栞、がんばれ!
